民間委託化の狙いって、コスト削減と(これはあんまりやると絶対に質が低下するので個人的には疑問ですけど)、あとは民間活力の導入でサービスを充実する、ってことですよね? これは区自身最初から大目的として掲げているわけです。で、委託業者を公募せずに指名する、というのはまるっきりこの目的に反するじゃありませんか。しかも「隣接する施設の運営業者だから」って、そんな考えなしな理由がありますか…。その業者は学童保育など保育事業の運営経験は、確かないはずです。さらに言うとこの委託対象の学童クラブ、60人という超大規模のクラブです。委託の手始めというのにそんな大きなところから始めちゃって、しかも委託先指名なんかで本当に大丈夫? てなもんです。
要は来年(H18)4月に何がなんでも既存クラブ1か所の委託実績を作りたいから、ってことで決めたとしか思えないんです。この調子でやられたら、委託化イコール行政責任の放棄ってことですよね…というわけで、これまでちょっと寝かせていた、委託化に関する区長宛要望書の連名をとりまとめ、区役所まで提出しに行って来ました。行きましたとも。
しかし振り返ると前回、区議会の会派巡りと担当課長訪問に行ってから、はや7ヶ月。もちろん、その間は学童クラブ新設の件で他の父母たちが代わる代わる行ってはいるんですが、全て仕事を休む段取りがつかなくて行けずじまい。今回は、とりまとめをしたのが自分ということもあるので、午前だけ休んで無理やり行きましたが…きつかったー、です。
折角なので区議の方々を訪問し、こちらはクラブ新設の陳情のプッシュをお願いしたのですが…半年前とは随分な様変わりでした。委員会の再編があって、陳情を扱う委員会の委員長が自民になったということもあるのでしょうが、ともかく「委員長が議題を決めるので、議題として下りて来ないと手が出せない」と皆さん仰るんです。確かに、制度としてそうなってはいるので、理屈はわかるんですが、副委員長を務める公明の方までが、委員長、委員長と仰るのにはさすがにちょっと驚きました。もう少し「私からもお話ししましょう」とか言ってくださってもよさそうなのに…そんなに委員長権限って強いの…。ひょっとして先だっての総選挙の結果が後押ししてそんな勢力関係になっているのかも知れない、とも感じました。うがった見方かもしれませんが、そうだとするとつくづく総選挙の結果っておそろしいです。
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